実行: 組み込みの悪意のあるバイナリの実行

このドキュメントでは、Security Command Center の脅威の検出結果のタイプについて説明します。脅威の検出結果は、クラウド リソースで潜在的な脅威が検出されたときに、脅威検出機能によって生成されます。使用可能な脅威の検出結果の一覧については、脅威の検出結果のインデックスをご覧ください。

概要

プロセスで、元のエージェント ワークロードに含まれているバイナリが実行されました。このバイナリは、脅威インテリジェンスに基づいて悪意があると特定されました。

潜在的な攻撃者は、悪意のあるバイナリがエージェント ワークロードに挿入される、エージェント ワークロードまたは作成パイプラインを制御している可能性があります。

この検出結果のソースは Agent Engine Threat Detection です。

対処方法

この検出結果に対応する手順は次のとおりです。

検出結果の詳細を確認する

  1. 検出結果の確認の説明に従って、Execution: Built in Malicious Binary Executed の検出結果を開きます。[概要] タブと [JSON] タブで詳細を確認します。

  2. [概要] タブで、次のセクションの情報を確認します。

    • 検出された内容(特に次のフィールド):
      • プログラム バイナリ: 組み込まれたバイナリの絶対パス
      • 引数: 組み込まれたバイナリを呼び出すときに指定する引数
    • 影響を受けているリソース(特に次のフィールド):
    • 関連リンク(特に次のフィールド):
      • VirusTotal インジケーター: VirusTotal の分析ページへのリンク
  3. 影響を受ける AI エージェントで同様のタイミングで発生した他の検出結果を探します。関連する検出結果は、このアクティビティがベスト プラクティスに従っていないのではなく、悪意のあるものであることを示している可能性があります。

  4. 影響を受けている AI エージェントの設定を確認します。

  5. 影響を受けている AI エージェントのログを確認します。

攻撃とレスポンスのメソッドを調査する

  1. この検出結果タイプに対応する MITRE ATT&CK フレームワーク エントリ(Ingress Tool TransferNative API)を確認します。
  2. [VirusTotal インジケーター] でリンクをクリックして、VirusTotal で悪意があるというフラグが付いているバイナリの SHA-256 ハッシュ値を確認します。VirusTotal は、悪意のある可能性のあるファイル、URL、ドメイン、IP アドレスに関するコンテキストを提供する Alphabet 社のサービスです。
  3. 対応計画を策定するには、独自の調査結果と MITRE の調査、VirusTotal の分析を組み合わせる必要があります。

レスポンスを実装する

対応の推奨事項については、AI の脅威の検出結果に対応するをご覧ください。

次のステップ