セルフサービス型の探索

セルフサービス Explore 機能を使用すると、Looker に CSV ファイルをアップロードし、LookML モデルを構成したり Git バージョン管理を設定したりすることなく、Looker Explore でデータをクエリして可視化できます。

始める前に

セルフサービス エクスプローラを使用するには、Looker 25.18 以降を実行し、BigQuery データベースに接続されている Looker インスタンスが必要です。

Looker 管理者は、次の手順に沿って Looker インスタンスを設定する必要があります。

  • Looker の [セルフサービス型データ モデリング] 管理ページで、[データファイルのアップロード] 切り替えボタンをオンにします。
  • [セルフサービス データ モデリング] 管理ページで、セルフサービス エクスプローラのデータの保存に使用する Looker の BigQuery 接続を選択します。インスタンスのセルフサービス Explore ごとに、Looker は LookML モデルを書き込み、この BigQuery データベースにデータを保存します。
  • Looker が BigQuery データベースに書き込めるように、BigQuery 接続で永続的な派生テーブル(PDT)が有効になっていることを確認します。Looker の [接続] ページで、BigQuery 接続を編集し、[オプション設定] タブで [PDT を有効にする] 切り替えがオンになっていることを確認します。
  • セルフサービス Explore を作成するユーザーには、Looker ユーザー アカウントに次の権限を付与します。
    • explore: Looker の [Explore] ページにアクセスして使用します。
    • uploaded_data: インスタンスに CSV ファイルをアップロードします。

CSV ファイルの要件

CSV ファイルが次の要件を満たしている場合は、パソコンの CSV ファイルからセルフサービス Explore を作成できます。

  • CSV ファイルのサイズが 100 MB 以下である。
  • CSV ファイルの最初のデータ行には、ファイルの列名が含まれています。

データをアップロードしてセルフサービス Explore を作成する

パソコンの CSV ファイルからセルフサービス Explore を作成する手順は次のとおりです。

  1. Looker のメイン ナビゲーション メニューで、[作成] ボタンをクリックします。
  2. プルダウン メニューから [データ アップロード] を選択します。この操作により、[データ アップロード] ダイアログが開きます。
  3. [データのアップロード] ダイアログで、[データを選択] ボタンをクリックして CSV ファイルに移動し、選択します。(または、CSV ファイルを [データのアップロード] ダイアログにドラッグすることもできます)。
  4. [アップロード] をクリックします。

[アップロード] をクリックすると、Looker はファイルをアップロードして、ファイル内のデータを分析します。CSV ファイルの各フィールドについて、Looker はデータ型を自動的に検出し、データ型に適切な形式を適用します。Looker では、各フィールドに名前とラベルも適用されます。

Looker がファイルをアップロードしてデータを分析すると、Looker はデータの LookML モデルを作成し、データを BigQuery データベースにアップロードします。モデルの準備が整うと、Looker に [セルフサービス エクスプローラの編集] ページが表示されます。

セルフサービス探索を開く

セルフサービス Explore は、次の 2 つの方法で開くことができます。

  • Looker の [Explore] メニューで、[セルフサービス Explore] セクションから Explore を選択します。
  • セルフサービス探索の [セルフサービス探索を編集] ページで、[データを探索] ボタンをクリックします。

セルフサービス Explore は、他の Looker Explore とほぼ同じように使用できます。たとえば、次のタスクを実行できます。

セルフサービス Explore の編集

CSV ファイルをアップロードしたら、[セルフサービス分析を編集] ページで、分析のデータ フィールドを編集したり、ユーザー アクセスを管理したりできます。

[セルフサービス Explore を編集] ページにアクセスするには、次の 2 つの方法があります。

  • CSV ファイルを最初にアップロードすると、Looker にデータ アップロードの [セルフサービス エクスプローラの編集] ページが自動的に表示されます。
  • それ以外の場合は、Looker の [Explore] メニューで、[セルフサービス Explore] セクションから Explore を選択します。[データ探索] ページで、[データ探索] のフィールド ピッカー パネルの下部にある [データ フィールドを編集] リンクをクリックします。

    [データ フィールドを編集] リンク([データ探索] ページ)。

[セルフサービス探索の編集] ページでは、次の操作を行うことができます。

データ フィールドを変更する

[セルフサービス Explore を編集] ページの [データ フィールド] タブには、CSV ファイルから Looker が生成したフィールドが一覧表示されます。

生成されたフィールドは削除できません。非表示にすることのみ可能です。非表示にするには、[データ フィールド] テーブルのフィールドの歯車メニューから [非表示] を選択するか、フィールドの [編集] ボタンをクリックして [このフィールドを Explore とビジュアリゼーションで非表示にする] チェックボックスをオンにします。

セルフサービス Explore のフィールドを編集する手順は次のとおりです。

  1. [セルフサービス エクスプローラの編集] ページの [データ フィールド] タブで、[データ フィールド] テーブルのフィールドの行にある [編集] ボタンをクリックします。
  2. [編集] ダイアログで、フィールドに対して次の操作を行うことができます。
    • 形式、名前、ラベルを編集します。
    • フィールドの説明を追加します。
    • Explore とビジュアリゼーションでフィールドを非表示にします。

ディメンションとメジャーを追加する

セルフサービス Explore 用に独自のディメンションとメジャーを作成できます。これらは、Explore の既存のフィールドまたは Looker 式に基づいて定義され、セルフサービス Explore のすべてのユーザーが引き続き使用できます。

セルフサービス エクスプローラにディメンションまたは指標を追加する手順は次のとおりです。

  1. 1. [セルフサービス探索を編集] ページの [データ フィールド] タブで、[ディメンションを追加] または [指標を追加] ボタンをクリックします。
  2. [ディメンションの作成] ダイアログまたは [指標の作成] ダイアログで、[] ボックスを使用して、Looker 関数と演算子を使用してディメンションまたは指標の値を計算する Looker 式を入力します。Looker 式の作成に関するドキュメント ページでは、Looker 式エディタでフィールド名が提案され、使用する関数の構文ヘルプが表示される仕組みについて説明しています。
  3. デフォルト以外の形式オプションが必要な場合は、[形式] プルダウンで選択します。
  4. [名前] フィールドに名前を指定します。
  5. [ラベル] フィールドにラベルを指定します。ラベルは、フィールド ピッカーとデータ探索ツールのデータテーブルに表示されます。
  6. 必要に応じて、[+ 説明を追加] を選択して、カスタム ディメンションに関する詳しいコンテキストおよび情報を他のユーザーに提供する説明を追加します。説明は、フィールドピッカーのフィールドのツールチップと、Explore のデータ表に表示されます。
  7. [保存] を選択します。

[セルフサービス探索を編集] ページで、作成したフィールドが [データ フィールド] テーブルの生成されたフィールドの下に表示されます。

セルフサービス Explore へのアクセスを管理する

セルフサービス探索を他の Looker ユーザーやユーザー グループと共有する手順は次のとおりです。

  1. [セルフサービス Explore の編集] ページで、[ユーザー アクセス] タブをクリックし、[アクセスを共有] ボタンをクリックします。([セルフサービスでデータ探索を編集] ページの上部にあるその他メニューをクリックして、[アクセス権を共有] を選択することもできます)。
  2. [アクセス権を共有] ダイアログで、[ユーザーまたはグループ] フィールドをクリックし、プルダウン メニューから選択するか、ユーザー名またはグループ名の入力を開始してメニューをフィルタします。
  3. [アクセス権限] フィールドの値は [表示] のままにします。
  4. 必要に応じて、[追加] ボタンをクリックして、別のユーザーまたはグループにアクセス権を付与します。
  5. [共有] をクリックします。

[セルフサービス Explore を編集] ページの [ユーザー アクセス] タブに、アクセス権を付与した新しいユーザーまたはグループが表示されます。

セルフサービス Explore へのユーザーまたはグループのアクセス権を削除するには、[ユーザー アクセス] テーブルのユーザーまたはグループの行にある [ユーザーを削除] ボタンをクリックします。

セルフサービス Explore の削除

次の手順で、ご自身でアップロードしたデータとその関連するセルフサービス エクスプローラを削除できます。

  1. Looker のメインの [Explore] メニューで、[セルフサービス Explore] セクションから Explore を選択します。
  2. データ探索のフィールド選択ツール パネルの下部にある [データ フィールドを編集] リンクをクリックします。

    [データ フィールドを編集] リンク([データ探索] ページ)。

  3. [セルフサービス探索を編集] ページで、その他メニューをクリックします。

  4. [CSV アップロードを削除] を選択します。

  5. 確認ダイアログで [Copy] をクリックします。

また、Looker 管理者は、[セルフサービス データ モデリング] 管理ページから、次の手順でユーザーのデータ アップロードを削除できます。

  1. Looker の [管理] メニューから、[セルフサービス データ モデリング] を選択します。
  2. [セルフサービス データ モデリング] ページの [データ アップロード] テーブルで、データ アップロードを見つけて、そのテーブル行にある [削除] ボタンをクリックします。
  3. 確認ダイアログで [Copy] をクリックします。

管理設定 - セルフサービス型データ モデリング

Looker 管理者は、Looker の [管理] メニューから [セルフサービス データ モデリング] オプションを選択して、セルフサービス Explore 機能を構成し、インスタンスでのデータ アップロードを表示できます。

[セルフサービス型データ モデリング] ページには、次の構成オプションがあります。

  • [データファイルのアップロード] 切り替え: インスタンスでのデータファイルのアップロードを有効または無効にします。
  • [デフォルトの BigQuery 接続] プルダウン メニュー: Looker インスタンスの BigQuery 接続のいずれかを選択して、セルフサービス Explore のデータの保存に使用します。インスタンスのセルフサービス Explore ごとに、Looker は LookML モデルを書き込み、この BigQuery データベースにデータを保存します。

[セルフサービス データ モデリング] ページには、[データ アップロード] テーブルも表示されます。このテーブルには、インスタンスにアップロードされたデータファイルに関する情報(次のものなど)が表示されます。

  • データファイルの名前。
  • ファイルのオーナー。
  • アップロード日。
  • Looker 管理者がファイル アップロードとそれに関連付けられたセルフサービス データ探索を削除できる [削除] ボタン。