Content Credentials

Content Credentials は、画像、動画ファイル、音声ファイル、ドキュメントなどのメディア ファイルの出所と履歴を透明性をもって確認できる機能です。

Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)は、Content Credentials(「C2PA メタデータ」)の技術仕様を開発したオープン標準化団体です。この技術により、暗号署名されたメタデータを利用して、メディア ファイルの出所と変更が安全かつ検証可能な形で記録されます。この情報は暗号で署名されているため、改ざん防止機能を備えており、メディア アセットの信ぴょう性を確認するうえで役立ちます。

Content Credentials には、作成プロセス、使用されたツール、メディア ファイルに加えられた編集に関する情報が含まれます。たとえば、AI ツールを使用して画像を生成した場合、Content Credentials には「AI 生成」の画像と明記されます。

Content Credentials の使用方法

サポートされている Google モデルを使用して画像などのメディア ファイルを生成すると、Google LLC によって Content Credentials が自動的に追加、署名されます。

一方、C2PA 対応のアプリケーションで Content Credentials 付きのファイルを表示している場合は、ファイルの作成と編集に使用されたデバイス、アプリ、サービスなどのファイルの履歴を表示できます。

C2PA はメディアを「本物」や「偽物」として分類しません。情報のソースの認証に重点を置き、コンテンツが改ざんされていないことを保証します。AI 生成の画像であっても、その作成または変更方法を説明する有効な Content Credentials があれば、「本物」と見なされます。

また、C2PA は Content Credentials のアサーションの真実性を保証するものではありません。メディア ファイルの利用者は、ファイルのソースや所有者が信頼できるかどうかを判断する責任があります。

Content Credentials を検証する

メディア ファイルの Content Credentials を検証するには、Content Credentials のウェブサイトにアクセスします。メディア ファイルが C2PA 対応ツールのみを使用して作成、編集、公開された場合、Content Credentials は検証可能です。C2PA 準拠のメディア ファイルを非 C2PA ツールで変更すると改ざんとみなされ、検証で不合格と判定されます。

サポートされているモデル

Content Credentials は Gemini 3 Pro Image モデル(gemini-3-pro-image-preview)でサポートされています。このモデルを使用して作成または変更された画像には、すべて Google LLC によって自動的にデジタル署名が付与されます。Content Credentials で使用されるアプリまたはデバイスとして「Google Media Processing Services」が指定されています。

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