データポータル Pro の月間アクティブ ユーザー サブスクリプションを Google Cloud プロジェクトにリンクする

データポータルでは、作成したユーザー、または移管されたユーザーがアセット(レポート、データソース、データ探索)のオーナーとなります。オーナーが退職した場合、引き続きデータポータル アセットを使用できるようにするには、管理者が対象のアセットを他のユーザーに移管する必要があります。移管しなかった場合、それらのアセットは削除され、退職したユーザーのデータ認証情報が取り消されて、そのユーザーのレポートおよびデータソースは破棄されます。

一方、データポータル Pro のアセットは、Cloud Identity または Google Workspace の組織を最終的なオーナーとして階層的に編成されます。組織オーナー権限があれば、各オーナーが退職しても、データポータル アセットを引き続き使用できます。

組織オーナー権限には次のメリットがあります。

  • ユーザーが作成したデータポータル アセットは、すべて管理者が制御、管理している Google Cloud プロジェクトに保存されます。
  • データポータル Pro アセットは、作成者が退職した場合でも削除されません。
  • IAM を使用すれば、組織内のすべてのデータポータル Pro アセットにプロジェクト レベルの権限を割り当てられます。
  • データポータル Pro アセットを他のクラウド サービス(Knowledge Catalog のデータ リネージなど)で使用できます。

組織でデータポータル Pro を使用する

組織でデータポータル Pro を使用するには、データポータル Pro を Google Cloud プロジェクトにリンクする必要があります。必要に応じて、プロジェクトにプリンシパルを追加して、データポータル アセットを管理できます。

この手順を実施するには、データポータル アセットの管理に使用する Google Cloud プロジェクトを指定します。このプロジェクトは、データポータル Pro サブスクリプションのお支払いにも使用されます。

クラウド プロジェクトの要件

  • 選択するプロジェクトでは、データポータル サブスクリプションに使用しているのと同じ請求先アカウントを使用する必要があります。
  • データポータル Pro アセットの組織オーナー権限を設定すると、 Google Cloud によってプロジェクトにリーエンが自動的に作成され、そのアセットが誤って削除されることがなくなります。 Google Cloud がリーエンを作成できるように、roles/owner ロールと roles/resourcemanager.lienModifier ロールによって付与される resourcemanager.projects.updateLiens 権限があることを確認してください。
  • データポータル Pro へのアップグレードを行うユーザーは、Workspace サービス管理者のロール、またはプロジェクトを所有する組織で Manage Data Studio Settings 権限を付与する別のロールを持っている必要があります。
  • データポータル Pro へのアップグレードを行うユーザーは、プロジェクトのオーナーロールも持っている必要があります。

販売パートナー様の場合: 販売パートナー経由でサブスクリプションを購入されたお客様は、サブスクリプションの請求先アカウントにリンクされているプロジェクトを指定する必要があります。

手順を進める前に、ベスト プラクティスのセクションを参考にしてください。

手順

  1. Google 管理コンソールに管理者アカウントでログインします。

  2. Google Cloud コンソールで、[お支払い] に移動し、[マイ プロジェクト] を選択します。

  3. データポータル アセットの管理とお支払いに使用するプロジェクトを見つけて、プロジェクト ID をメモします。

  4. データポータルにログインします。

  5. 左側のナビゲーションで [エンタープライズ管理者] をクリックします。

  6. 表示される設定ダイアログの左側で、[プロジェクト所有権] をクリックします。

  7. [プロジェクト ID] フィールドに、 Google Cloud プロジェクト ID を入力します。

省略可: プロジェクトにプリンシパルを追加する

個々のデータポータル ユーザーをプロジェクトに追加する必要はありませんが、組織内の他のユーザーがデータポータル プロジェクトを管理できるようにする場合は、 Google Cloud コンソールの IAM リソース マネージャーを使用して、プロジェクトにプリンシパルを追加します。ベスト プラクティスのセクションを参考にしてください。

プリンシパルには次の IAM ロールを付与できます。

ロール

説明

データポータル管理者

roles/datastudio.admin

レポートとデータソースに対するすべての権限が含まれます。

データポータル アセット閲覧者

roles/datastudio.viewer

レポートとデータソースに対する閲覧権限が含まれます。

データポータル アセット編集者

roles/datastudio.editor

レポートとデータソースに対する編集権限が含まれます。削除権限は含まれません。

プリンシパルにロールを付与する際は、次の点に注意してください。

  • データポータルでは、カスタムロールはサポートされていません。
  • 各ロールに含まれる個別の IAM 権限については、IAM 権限のリファレンスをご覧ください。

ベスト プラクティス

データポータル Pro プロジェクトの設定は、次のベスト プラクティスに沿って行うことをおすすめします。

データポータル Pro アセット用の個別の Google Cloud プロジェクトを作成する

データポータル Pro アセットの管理専用プロジェクトを作成することをおすすめします。管理専用プロジェクトを他のプロジェクトと分けることで、プロジェクトの用途を明確にし、誤ってアセットを削除してしまうことを防げます。

プロジェクトのプリンシパル数を制限する

プロジェクトに追加するプリンシパルの数は最小限に抑えてください。なお、データポータルは、プロジェクトへのアクセス権がなくても使用できます。その代わりに、データポータル プロジェクトへのアクセス権は、一部の限られたユーザーに管理機能を委任するための方法として使用できます。

最小権限の原則に従う

プロジェクトに追加したユーザーには、組織のポリシーに則って、データポータル アセットの管理に必要な最小限のロールを付与してください。

その際は、データポータルに固有のロールを使用し、IAM の基本ロールは使用しないでください。基本ロールには、すべての Google Cloud サービスにかかわる多くの権限が含まれます。本番環境では、他に選択肢がない限り、基本ロールを付与しないでください。代わりに、ニーズに合った最低減の事前定義ロールを付与しましょう。

詳しくは、IAM を安全に使用する方法をご覧ください。

組織の変更

データポータル Pro を 1 つの組織のプロジェクトにリンクしていて、後からそのプロジェクトを別の組織に移管する場合は、次の手順を実施します。

  1. Google 管理コンソールに管理者アカウントでログインします。

  2. Google Cloud コンソールで新しい組織の設定を完了します。

  3. 元のプロジェクト、ユーザー、リソースを、現在の組織から新しい組織に移行します。詳細についてはプロジェクトの移行をご覧ください。

  4. データポータルにログインします。

  5. 左側のナビゲーションで [エンタープライズ管理者] をクリックします。

  6. 表示される設定ダイアログの左側で、[プロジェクト所有権] をクリックします。

  7. [プロジェクト ID] フィールドに、 Google Cloud プロジェクト ID を入力します。

  8. [プロジェクトをリンク] をクリックします。

その他の移行シナリオについては、Cloud カスタマーケアにお問い合わせください。

Google Cloud プロジェクトのリンクに関する制限事項

  • データポータルをリンクできるプロジェクトは 1 つに限られます。
  • データポータルを一度プロジェクトにリンクすると、別のプロジェクトにリンクできなくなります。データポータル Pro サブスクリプションにリンクされているプロジェクトを変更する必要がある場合は、 Google Cloud セールス スペシャリストに連絡して、現在のサブスクリプションを解約し、新しいサブスクリプションを作成する必要があります。サブスクリプションを解約するには、データポータル Pro アセットを手動で移行する必要があります。
  • データポータル Pro プロジェクトには Google Cloud リーエンが設定されているため、アセットが誤って削除されることはありません。プロジェクトを削除すると、そのプロジェクト内のすべてのデータポータル Pro アセットが削除対象としてマークされます。30 日以内にプロジェクトを復元すると、データポータル Pro アセットが自動的に復元されます。 Google Cloud プロジェクトを復元すると、リンクされたデータポータル Pro アセットが手動操作なしで自動的に復元されます。このバックエンド同期プロセスには最大 4 日かかることがあります。サポートに問い合わせる前に、データポータル Pro のサブスクリプション ステータスを確認し、レポートが再表示されるまで最大 4 日間お待ちください。

プロジェクトの移行後にライセンス管理エラーが発生する

アクティブなデータポータル Pro サブスクリプションを含む Google Cloud プロジェクトを新しい Google Cloud 組織に移行すると、以前の組織の既存のライセンス ユーザーが「組織外のユーザー」として検出されます。デフォルトでは、データポータル Pro では、ライセンス ユーザーが、サブスクリプションに使用される Google Cloud プロジェクトを所有する組織に属している必要があります。これにより、ユーザーの追加や削除ができない場合があります。

この問題を解決するには、次のいずれかのオプションを使用します。

  • 既存のサブスクリプションをキャンセルし、新しい組織で新しいサブスクリプションを作成します。サブスクリプションを解約する場合は、以前の組織でアクティブなライセンスを保持しているすべてのユーザーを削除する必要があります。
  • 信頼できる組織機能を有効にするには、Cloud カスタマーケアにリクエストを送信します。これにより、以前の組織のドメインを信頼できる組織として追加できます。