単一テナントノード テンプレートを作成する

このドキュメントでは、単一テナントノード テンプレートを作成および削除する方法について説明します。単一テナントノード テンプレートを作成する前に、単一テナントノードの概要を確認して、重要なコンセプトと用語について理解してください。

単一テナントノード テンプレートは、単一テナントノード グループのプロパティを指定するリージョン リソースです。ノードグループを作成する前に、ノード テンプレートを作成する必要があります。

単一テナントノード テンプレートを作成する

gcloud CLI または REST を使用する場合は、後で 1 つ以上のノードグループの作成に使用できるノード テンプレート リソースを作成できます。 Google Cloud コンソールを使用する場合は、ノード グループの作成時にノード テンプレートを作成する必要があります。

単一テナントノード テンプレートを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで、[単一テナントノード] ページに移動します。

    [単一テナントノード] ページに移動

  2. [ノードグループを作成] をクリックします。コンソールでノードグループを作成するプロセスには、ノード テンプレートの作成または選択が含まれます。

  3. ノードグループの名前を指定します。

  4. ノード テンプレートを作成する [リージョン] を指定します。指定したリージョンの任意のゾーンで、このノード テンプレートを使用してノードグループを作成できます。

  5. ゾーンを指定し、[続行] をクリックします。

  6. [ノード テンプレート] リストで、[ノード テンプレートを作成] をクリックして、単一テナントノード テンプレートの作成を開始します。

  7. ノード テンプレートの名前を指定します。

  8. このノード テンプレートに基づいて作成する、ノードグループ内の単一テナントノードの [ノードタイプ] を指定します。

  9. 必要に応じて、ノード テンプレートに次のプロパティを指定することもできます。

    • ローカル SSDGPU アクセラレータを追加します。
    • [CPU のオーバーコミットを有効にする] を選択して、ノードにスケジュールされている各 VM の CPU のオーバーコミット レベルを制御します。
    • ノード アフィニティ ラベルを追加します。アフィニティ ラベルを使用すると、ノードとノードグループを論理的にグループ化できます。後で VM をプロビジョニングする際、VM にアフィニティ ラベルを指定して、特定のノードまたはノードグループのセットに VM をスケジュールできます。詳細については、ノードのアフィニティとアンチアフィニティをご覧ください。
  10. [作成] をクリックして、ノード テンプレートの作成を完了します。

  11. (省略可)別のリージョンに新しい単一テナントノード テンプレートを追加するには、上記の手順を繰り返します。

ノード テンプレートを表示するには、[単一テナントノード] ページで [ノード テンプレート] をクリックします。

gcloud

gcloud compute sole-tenancy node-templates create コマンドを使用してノード テンプレートを作成します。

gcloud compute sole-tenancy node-templates create TEMPLATE_NAME \
  --node-type=NODE_TYPE \
  [--region=REGION \]
  [--node-affinity-labels=AFFINITY_LABELS \]
  [--accelerator type=GPU_TYPE,count=GPU_COUNT \]
  [--disk type=local-ssd,count=DISK_COUNT,size=DISK_SIZE \]
  [--cpu-overcommit-type=CPU_OVERCOMMIT_TYPE]

次のように置き換えます。

  • TEMPLATE_NAME: 新しいノード テンプレートの名前。

  • NODE_TYPE: このテンプレートに基づいて作成された単一テナントノードのノードタイプ。gcloud compute sole-tenancy node-types list コマンドを使用して、各ゾーンで使用可能なノードタイプのリストを取得します。

  • REGION: ノード テンプレートを作成するリージョン。指定したリージョンの任意のゾーンで、このテンプレートを使用してノードグループを作成できます。

  • AFFINITY_LABELS: アフィニティ ラベルの Key-Value([KEY=VALUE,...])。アフィニティ ラベルを使用すると、ノードとノードグループを論理的にグループ化できます。後で VM をプロビジョニングする際、VM にアフィニティ ラベルを指定して、特定のノードまたはノードグループのセットに VM をスケジュールできます。詳細については、ノード アフィニティとアンチアフィニティをご覧ください。

  • GPU_TYPE: このノード テンプレートに基づいて作成された各単一テナントノードの GPU のタイプ。GPU のゾーンの可用性については、gcloud compute accelerator-types list コマンドを使用して、n1g2a3-highgpu、または a3-megagpu 単一テナントノード タイプが利用可能なゾーンを選択します。ゾーンの可用性に応じて、次のいずれかに設定します。

    • A3 High の場合: nvidia-h100-80gb
    • A3 Mega の場合: nvidia-h100-mega-80gb
    • G2 の場合: nvidia-l4
    • N1 の場合:
      • nvidia-tesla-p100
      • nvidia-tesla-p4
      • nvidia-tesla-t4
      • nvidia-tesla-v100
  • GPU_COUNT: GPU のタイプに応じて指定する GPU の数。次の表に示すように、GPU のタイプに対して指定された値を設定します。

    GPU_TYPE GPU_COUNT
    nvidia-h100-80gb 8
    nvidia-h100-mega-80gb 8
    nvidia-l4 8
    nvidia-tesla-p100 4
    nvidia-tesla-p4 4
    nvidia-tesla-t4 4
    nvidia-tesla-v100 8
  • DISK_COUNT: ローカル SSD ディスクの数。16 または 24 に設定します。A3 High ノードタイプと A3 Mega ノードタイプには、固定数のローカル SSD ディスクが含まれているため、このパラメータは必要ありません。

  • DISK_SIZE: ローカル SSD のパーティション サイズの値(省略可)。単位は GB です。サポートされているパーティション サイズは 375 のみです。この値を設定しない場合は、デフォルト値の 375 が使用されます。

  • CPU_OVERCOMMIT_TYPE: VM の CPU のオーバーコミット タイプ。enabled または none に設定します。

REST

nodeTemplates.insert メソッドを使用してノード テンプレートを作成します。

POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/nodeTemplates

{
  "name": "TEMPLATE_NAME",
  "nodeType": "NODE_TYPE",
  "nodeAffinityLabels": {
    "KEY": "VALUE",
    ...
  },
  "accelerators": [
    {
      "acceleratorType": "GPU_TYPE",
      "acceleratorCount": GPU_COUNT
    }
  ],
  "disks": [
    {
      "diskType": "local-ssd",
      "diskSizeGb": DISK_SIZE,
      "diskCount": DISK_COUNT
    }
  ],
  "cpuOvercommitType": CPU_OVERCOMMIT_TYPE
}

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID。

  • REGION: ノード テンプレートを作成するリージョン。指定したリージョンの任意のゾーンで、このテンプレートを使用してノードグループを作成できます。

  • TEMPLATE_NAME: 新しいノード テンプレートの名前。

  • NODE_TYPE: このテンプレートに基づいて作成された単一テナントノードのノードタイプ。nodeTypes.list メソッドを使用して、各ゾーンで使用可能なノードタイプのリストを取得します。

  • KEY: Key-Value ペアとして表現されるノード アフィニティ ラベルのキー部分を指定する nodeAffinityLabels の値。アフィニティ ラベルを使用すると、ノードとノードグループを論理的にグループ化できます。後で VM をプロビジョニングする際、VM にアフィニティ ラベルを指定して、特定のノードまたはノードグループのセットに VM をスケジュールできます。詳細については、ノード アフィニティとアンチアフィニティをご覧ください。

  • VALUE: ノード アフィニティ ラベルの Key-Value ペアの値の部分を指定する nodeAffinityLabels の値。

  • GPU_TYPE: このノード テンプレートに基づいて作成された各単一テナントノードの GPU のタイプ。GPU のゾーンの可用性については、gcloud compute accelerator-types list コマンドを使用して、n1g2a3-highgpu、または a3-megagpu 単一テナントノード タイプが利用可能なゾーンを選択します。ゾーンの可用性に応じて、次のいずれかに設定します。

    • A3 High の場合: nvidia-h100-80gb
    • A3 Mega の場合: nvidia-h100-mega-80gb
    • G2 の場合: nvidia-l4
    • N1 の場合:
      • nvidia-tesla-p100
      • nvidia-tesla-p4
      • nvidia-tesla-t4
      • nvidia-tesla-v100
  • GPU_COUNT: このノード テンプレートに基づいて作成された各単一テナントノードの GPU の数。次の表に示すように、GPU のタイプに対して指定された値を設定します。

    GPU_TYPE GPU_COUNT
    nvidia-h100-80gb 8
    nvidia-h100-mega-80gb 8
    nvidia-l4 8
    nvidia-tesla-p100 4
    nvidia-tesla-p4 4
    nvidia-tesla-t4 4
    nvidia-tesla-v100 8
  • DISK_SIZE: ローカル SSD のパーティション サイズの値(省略可)。単位は GB です。サポートされているパーティション サイズは 375 のみです。この値を設定しない場合は、デフォルト値の 375 が使用されます。

  • DISK_COUNT: ローカル SSD ディスクの数。16 または 24 に設定します。 A3 High ノードタイプと A3 Mega ノードタイプには、固定数のローカル SSD ディスクが含まれているため、このパラメータは必要ありません。

  • CPU_OVERCOMMIT_TYPE: CPU オーバーコミット タイプ。enablednoneCPU_OVERCOMMIT_TYPE_UNSPECIFIED のいずれかに設定します。

ノード テンプレートの削除

ノード テンプレートは、そのテンプレートを使用しているすべてのノードグループを削除した後に削除できます。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで、[単一テナントノード] ページに移動します。

    [単一テナントノード] ページに移動

  2. [ノード テンプレート] をクリックします。

  3. 未使用のノード テンプレートの名前を選択します。

  4. [削除] をクリックします。

gcloud

gcloud compute sole-tenancy node-templates delete コマンドを使用して、未使用のノード テンプレートを削除します。

gcloud compute sole-tenancy node-templates delete TEMPLATE_NAME \
  --region=REGION

次のように置き換えます。

  • TEMPLATE_NAME: 削除するノード テンプレートの名前

  • REGION: ノード テンプレートのリージョン

REST

compute.nodeTemplates.delete メソッドを使用して、未使用のノード テンプレートを削除します。

 DELETE https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/nodeTemplates/TEMPLATE_NAME
 

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID

  • REGION: ノード テンプレートを含む Google Cloud リージョン

  • TEMPLATE_NAME: 削除するノード テンプレートの名前

次のステップ