このページでは、インフラストラクチャの総所有コスト(TCO)レポートを生成する方法について説明します。
TCO レポートについて
TCO レポートは、インフラストラクチャ評価の中核となるものです。 指定した移行設定に基づいて、アセットのグループをGoogle Cloudに移行するためのオプションと、関連する費用について説明します。
レポートに含めるアセットのグループを選択し、さまざまな移行シナリオを比較する設定の複数のセットを選択します。TCO レポートには、グループ全体のアセット仕様の概要(メモリ使用量やストレージ使用量など)が表示されます。また、各グループの移行費用の比較も詳細に示します。
TCO レポートは、Migration Center で直接表示することも、Google スライドまたは Google スプレッドシートにエクスポートすることも、CSV ファイルまたは Microsoft Excel スプレッドシートとしてダウンロードすることもできます。
- Google スライド形式のレポートには、インフラストラクチャの概要が示されます。これは、経営幹部レベルの意思決定を行う際に役立ちます。費用項目を集計して合計費用を出し、各アセット グループに対して提案される構成とターゲット VM シリーズの概要を示します。これには、 Google Cloud コンソールに表示される情報が含まれます。
- Google スプレッドシート形式のレポートは、サーバー用とデータベース用の 2 つのシートで構成されています。検出されたアセットの詳細、推奨されるターゲット VM、レポート生成時に対象としたグループ内の個々のアセットに関連する費用を確認できます。
- CSV 形式のレポートは、サーバー用とデータベース用の 2 つの CSV ファイルで構成されています。レポートでは、検出されたアセットの詳細、移行に推奨されるターゲット プロダクト、レポート生成時に対象としたグループ内の個々のアセットに関連する費用を確認できます。
- Microsoft Excel 形式のレポートには、CSV 形式のレポートと同じ情報が含まれていますが、サーバーとデータベースの両方について 1 つのファイルにまとめられています。
対象外のアセットが TCO レポートに含まれることはありません。
制限事項
- データベースのデプロイとその基盤となるサーバーを含むグループの TCO レポートを生成すると、移行センターはサーバーとデータベースの費用見積もりを個別に生成します。たとえば、
server_1
がdatabase_1
をホストしており、それらをグループ化して TCO レポートを生成すると、server_1
を Compute Engine のスタンドアロン VM として実行した場合、および Cloud SQL でdatabase_1
を実行する場合の費用を見積もることができます。 - Microsoft Excel 形式のレポートでは、シートごとに 100,000 行を超える行を含めることはできません。
- Google スプレッドシート形式のレポートに含めることができるセル数は 1,000 万個までです。
- 新しいソフトウェアのインストールなど、ソフトウェア アセットを変更すると、[概要] ページに集計されたソフトウェアのリストと、TCO レポートに表示される内容との間に差異が生じることがあります。これは、[概要] ページが非同期で更新されるためです。
レポートを生成する
TCO レポートを生成する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで、[レポートを作成] ページに移動します。
[TCO と詳細な料金レポート] をクリックします。
[基本情報] ページで、レポートの名前と(必要に応じて)説明を入力し、[次へ] をクリックします。
[グループの選択] ページで、レポートに含めるアセットのグループを最大 5 つ選択し、[次へ] をクリックします。
[移行設定の割り当て] ページで各グループを展開し、比較する設定セットを最大 4 つ割り当てます。すべてのグループに同じ設定セットを使用するには、[すべてのグループに適用] を選択します。
[レポートを生成] をクリックします。
新しいレポートが [レポート] ページに表示されます。アセットのグループが大きい場合は、レポートの準備に数分かかることがあります。
TCO レポートをエクスポートする
レポートをエクスポートする手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで、[レポート] ページに移動します。
レポートのリストから、エクスポートするレポートをクリックします。
生成するレポートに応じて、レポートの詳細ページで次の操作を行います。
- TCO 概要レポートを Google スライド形式でエクスポートするには、[レポートをエクスポート> TCO レポートを Google スライドにエクスポート] をクリックします。
- 詳細な料金レポートをエクスポートするには、[レポートをエクスポート>詳細な料金レポートを CSV/Google スプレッドシートにエクスポート] または [レポートをエクスポート>詳細な料金レポートを Microsoft Excel にエクスポート] をクリックします。
レポートの生成が開始されます。システムがレポートを生成している間は、ウィンドウから移動しないでください。レポートの生成が完了したら、次の操作を行います。
- Google スライド形式で TCO レポートを生成した場合は、[レポートを開く] をクリックしてレポートを開きます。
- 詳細な料金レポートを生成した場合は、次の操作を行います。
- ファイルを Excel または CSV 形式でダウンロードするには、[ダウンロード] をクリックします。
- レポートを Google スプレッドシートにエクスポートするには、[Google スプレッドシートにエクスポート] をクリックします。エクスポートが完了したら、[Google スプレッドシートで開く] をクリックしてレポートを表示します。
次のステップ
- 移行を計画する方法を確認する。