Resource Manager を使用して組織のポリシーを適用する
このガイドでは、リソース ロケーションの制約を含む組織のポリシーの設定方法と、そのポリシーの適用後に Google Cloud コンソールで制約をテストする方法について説明します。
始める前に
必要なロール
Compute Engine ディスクの作成場所を制限するために必要な権限を取得するには、次の IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。
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組織のポリシーを設定する: 組織に対する組織のポリシー管理者 (
roles/orgpolicy.policyAdmin) -
Compute Engine ディスクを作成する: プロジェクトに対する Compute ストレージ管理者 (
roles/compute.storageAdmin)
ロールの付与については、プロジェクト、フォルダ、組織へのアクセス権の管理をご覧ください。
必要な権限は、カスタムロールや他の事前定義ロールから取得することもできます。
API を有効にする
Enable the Compute Engine and Resource Manager APIs.
Roles required to enable APIs
To enable APIs, you need the Service Usage Admin IAM
role (roles/serviceusage.serviceUsageAdmin), which
contains the serviceusage.services.enable permission. Learn how to grant
roles.
プロジェクトを作成する
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Ensure that you have the Project Creator IAM role
(
roles/resourcemanager.projectCreator). Learn how to grant roles. -
In the Google Cloud console, go to the project selector page.
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Click Create project.
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Name your project. Make a note of your generated project ID.
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Edit the other fields as needed.
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Click Create.
Compute Engine ディスクの作成
リソース ロケーションの制約の機能をテストするには、Compute Engine のリージョン永続ディスクを設定します。リージョン永続ディスクを作成する場合は、永続ディスクを配置するロケーションを指定する必要があります。Compute Engine リージョン永続ディスクの作成の詳細については、リージョン ディスクを作成して管理するをご覧ください。
Google Cloud コンソールで、[ディスク] ページに移動します。
作成したプロジェクトを選択します。
- 請求先アカウントをプロジェクトにリンクするよう求められたら、すぐにリンクします。課金を有効にする方法については、プロジェクトの課金を有効にするをご覧ください。
[ディスクを作成] をクリックします。
[名前] でディスクの名前を指定します。
[ロケーション] で [リージョン] を選択します。
[リージョン] で
europe-north1 (Finland)を選択します。[ゾーン] で
europe-north1-aを選択します。同じリージョン内の [レプリカゾーン] を選択します。
[作成] をクリックします。
ディスクが正常に作成されると、名前の横に緑色のチェックマークが表示されます。
組織のポリシーの設定
作成したプロジェクトに組織のポリシーを設定するには:
Google Cloud コンソールで、[組織のポリシー] ページに移動します。
[選択] をクリックします。
作成したプロジェクトを選択します。
[Google Cloud Platform - リソース ロケーション制限] をクリックし、[ポリシーを管理] をクリックします。
[ポリシーのソース] で、[親のポリシーをオーバーライドする] を選択します。
[ポリシーの適用] で、[置換] を選択します。
[ルールを追加] をクリックします。
[ポリシーの値] で [カスタム] を選択します。
[ポリシーの種類] で [許可] を選択します。
[カスタム値] ボックスに「
in:asia-locations」と入力します。[完了]、[ポリシーを設定] の順にクリックします。ポリシーの更新を確認する通知が表示されます。
asia-locations は、特定の地理的リージョンのすべてのロケーションが含まれるように、Google によってキュレートされた値グループの 1 つです。この例では、アジアのすべてのリージョンが、その後に作成されるすべてのリソースに関して許可されたロケーションとして定義されます。上記のポリシーは遡って適用されないため、作成したリージョン永続ディスクはこのポリシーによる影響を受けません。
組織のポリシーのテスト
組織のポリシーが有効であるため、組織のポリシーの一部として指定されていないリージョンにはリソースを作成できません。これをテストするために、無効なロケーションにリージョン永続ディスクを作成してみます。
Google Cloud コンソールで、[ディスク] ページに移動します。
作成したプロジェクトを選択します。
[ディスクを作成] をクリックします。
[名前] でディスクの名前を指定します。
[ロケーション] で [リージョン] を選択します。
[リージョン] で
europe-north1 (Finland)を選択します。[ゾーン] で
europe-north1-aを選択します。同じリージョン内の [レプリカゾーン] を選択します。
[作成] をクリックします。
名前の横に赤い感嘆符が表示され、エラーの通知が表示されます。
Location ZONE:europe-north1-a violates constraint constraints/gcp.resourceLocations on the resource RESOURCE_ID
ここで、RESOURCE_ID はプロジェクトとディスクの完全なリソースパスです。ディスクは作成されません。
有効なロケーションでのリージョン永続ディスクの作成
有効なロケーションを指定しない限り、組織のポリシーの制約によりリソースの作成がブロックされます。
Google Cloud コンソールで、[ディスク] ページに移動します。
作成したプロジェクトを選択します。
[ディスクを作成] をクリックします。
[名前] でディスクの名前を指定します。
[ロケーション] で [リージョン] を選択します。
[リージョン] で
asia-east2 (Hong Kong)を選択します。[ゾーン] で
asia-east2-aを選択します。同じリージョン内の [レプリカゾーン] を選択します。
[作成] をクリックします。
asia-east2 の下にあるすべてのゾーンが asia-locations 値グループ内にあるため、リソースは正常に作成されます。
クリーンアップ
このページで使用したリソースについて、 Google Cloud アカウントに課金されないようにするには、次の手順を実施します。
リージョン永続ディスクの削除
このクイックスタート用に作成したリージョン永続ディスクを削除します。
Google Cloud コンソールで、[ディスク] ページに移動します。
表示されるリストで、作成したディスクを両方とも選択します。
[削除] をクリックします。
表示される確認ダイアログで、[削除] をクリックします。
ディスクが削除されたことを通知するダイアログが表示されます。
プロジェクトを削除する
このクイックスタート用に作成したプロジェクトを削除します。
Google Cloud コンソールで [リソースの管理] ページに移動します。
表示されるリソースのリストで、作成したプロジェクトを選択し、[削除] をクリックします。
表示される [プロジェクトのシャットダウン] ダイアログで、プロジェクト ID を入力し、[このままシャットダウン] をクリックします。
次のステップ
- 詳しくは、組織のポリシーの作成と管理をご覧ください。
- リソース ロケーションの制約をサポートするサービスを確認する。