CSV ファイルを Looker Studio にアップロードする

ほとんどのソースのデータは、CSV(カンマ区切り値)形式のファイルでアップロードすることで Looker Studio に取り込むことができます。ファイルのアップロードを使用して、特定のコネクタでサポートされていないデータに関するレポートを作成することもできます。

ファイルのアップロードの仕組み

ファイルをアップロードするときは、そのファイルを「データセット」に追加します。これにより、そのデータセットを基にしたデータソースを作成できます。

データセットは、作成したユーザーによって所有されるため、共有することはできませんが、データセットを基に作成されたデータソースは、他のどのユーザーも共有したり編集したりできます。つまり、共有のデータソースやレポート内でデータセットを使用することはできますが、データセット自体にアクセスできるのは作成したユーザーに限られます。

データセットには複数のファイルをアップロードできます。新しいファイルを追加すると、そのファイルのデータがデータセットの末尾に追加されます。

アップロードしたデータは Cloud Storage に保存されます。これにより、Cloud でデータへのアクセスやダウンロードを行ったり、そのデータを他の Google Cloud サービスで使用したりできるなど、さまざまなメリットが得られます。

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CSV ファイルのデータソースを作成する

アップロードされた CSV ファイルは、Looker Studio のデータセットに保存されます。データセットには、同じ列ヘッダーを持つ 1 つ以上の CSV ファイルを含めることができます。CSV ファイルのデータソースには、1 つ以上のデータセットを含めることができます。

新しい CSV ファイルのデータソースを作成する手順は次のとおりです。

  1. Looker Studio にログインします。
  2. [作成] ボタンをクリックし、[データソース] を選択します。
  3. [CSV ファイルのアップロード] Google コネクタを選択します。
  4. [データセットを追加] ボタンをクリックして、新しいデータセットを作成します。
    • 1 つ以上の CSV ファイルを [使用可能なデータセット] セクションにドラッグすることもできます。Looker Studio は、アップロードされたファイルを含む新しいデータセットを作成します。
  5. ファイルのアップロードが完了したら、[接続] ボタンをクリックします。

アップロードしたデータは Cloud Storage に保存されます。このストレージ設定には、Cloud でデータへのアクセスやダウンロードを行ったり、そのデータを他の Google Cloud サービスで使用したりできるなど、さまざまなメリットがあります。

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データセットに CSV ファイルを追加する

列ヘッダーが一致していれば、データセットに複数のファイルをアップロードできます。新しいファイルを追加すると、そのファイルのデータがデータセットの末尾に追加されます。このため、後からでも簡単にデータを更新できます。

CSV ファイルをデータセットに追加する手順は次のとおりです。

  1. Looker Studio にログインします。
  2. [データソース] タブをクリックします。
  3. CSV ファイルを含むデータソースを選択します。
  4. [Edit Connection] をクリックします。
  5. [使用可能なデータセット] セクションで、ファイルの追加元となるデータセットを選択します。
  6. [ファイルを追加] ボタンをクリックします。
    • 1 つ以上の CSV ファイルを [データセット内のファイル] セクションにドラッグすることもできます。
  7. ファイルのアップロードが完了したら、[再接続] ボタンをクリックします。

データセットの共有

作成したデータセットは、作成したユーザーによって所有されるため、共有することはできません。ただし、データセットに基づいてデータソースを作成した後は、そのデータソースを他のユーザーと共有できます。つまり、共有のデータソースやレポート内でデータセットを使用することはできますが、データセット自体にアクセスできるのは作成したユーザーに限られます。

アップロード ファイルの形式

アップロードするファイルでは、正しい形式を使用する必要があります。ファイル形式が正しくない場合は、アップロード中にエラーが発生することや、レポートにデータが正しく表示されないことがあります。

コンテンツ エラーが発生する最もよくある原因として、アップロードしたデータ内で区切り文字、引用符、改行文字が誤って使用されていることが考えられます。ファイルのアップロードでこれらの文字がどのように処理されるか理解しておくと、余分な手間を省くことができます。

UTF-8 エンコード

アップロードするファイルのエンコードは UTF-8 にする必要があります。ほとんどのウェブ上のアプリケーションでは、このエンコード方式が標準となっています。

ただし、一部のデスクトップ製品(たとえば Microsoft Excel)からエクスポートしたデータは、Looker Studio でアップロードする前に、UTF-8 への変換が必要となることがあります。そうしないと、Looker Studio から Invalid characters in the file. Only UTF-8 encoded characters are supported. などのエラー メッセージが返されることがあります。

表形式データのみ

ファイルのアップロードでは、表形式のデータのファイルのみをインポートできます。このため、ファイルは通常の行と列から成る構造を持っている必要があります。表内の特定のセルでデータが欠落している場合でも、各行には同じ数の列が設定されている必要があります。結合されたセルを含むファイルや、異なる構造を持つファイルをアップロードしようとすると、アップロード エラーが発生します。

区切り文字(セパレータ)

データに含まれるすべてのフィールドは、それぞれカンマで区切る必要があります。

アップロードするフィールドの実際のデータにカンマが含まれている場合は、そのフィールドを引用符で囲む必要があります。データに二重引用符が含まれている場合は、単一引用符でフィールドを囲みます。

ヘッダー行

ファイルの 1 行目は、見出し行にする必要があります。この行では、Looker Studio で使用するフィールドの名前を指定します。フィールド名は重複しないようにする必要があるため、見出し行で重複する値を指定することはできません。

列名は次の要件を満たす必要があります。

  • アルファベット、数字、アンダースコアのみを使用する。他の句読点や特殊文字は使用できません。
  • 文字またはアンダースコアを先頭に使用する
  • 半角 128 文字以下で指定する

見出し行も、区切り文字に関する規則に沿ったものにします。

改行

ファイル内の行は、それぞれ末尾で改行する必要があります。改行が引用符でエスケープされていても、ファイルのアップロードではサポートされません。

トラブルシューティング

以降のセクションでは、CSV ファイルのアップロード中に発生する可能性のある一般的なエラーについて説明します。

エラー: ファイルが無効です

CSV ファイルのアップロードを試みた後に Looker Studio で File is Invalid エラーが表示された場合は、次の原因が考えられます。

  • ファイルに無効な UTF-8 文字が含まれています。
  • ファイルが実際には CSV ファイルではない。たとえば、PDF ファイルの名前を変更して拡張子「.csv」を使用した場合、Looker Studio はファイルを正しく解析できません。

ファイルのアップロードに関する制限事項

ファイルのアップロードには以下の制限が適用されます。

  • ユーザーあたり 1,000 個のデータセット
  • 保存容量はユーザー 1 人あたり合計 2 GB まで
  • データセットあたりのアップロード数は 1 日 100 回まで
  • ファイルサイズはデータセットあたり 100 MB まで

データソースについて