Storage Transfer Service のエージェント ベースの転送は、Cloud Storage リージョン エンドポイントをサポートしています。Cloud Storage リージョン エンドポイントが指定されている場合、エージェントを介して Cloud Storage バケットとの間で送受信されるすべてのデータ転送トラフィックは、その Google Cloud リージョン内に留まります。ファイル システム間の転送の中間バケットなど、転送に関与する Cloud Storage バケットは、指定されたリージョンに存在する必要があります。そうでない場合、転送は失敗します。
リージョン エンドポイントが指定されていない場合、転送エージェントはグローバル エンドポイントに接続します。グローバル エンドポイントはトラフィックを最適にルーティングしますが、転送中のデータのリージョン制限は保証されません。
リージョン エンドポイントは、エージェントレス転送ではサポートされていません。
リージョン エンドポイントを指定する
エンドポイントは転送エージェント レベルで指定されます。エージェントは docker コマンドを使用してインストールする必要があります。
リージョン エンドポイントを指定するには、docker run を使用して転送エージェントをインストールするときに --gcs-api-endpoint フラグを使用します。
sudo docker run --ulimit memlock=64000000 -d --rm \ --volumes-from gcloud-config \ -v HOST_DIRECTORY:CONTAINER_DIRECTORY \ gcr.io/cloud-ingest/tsop-agent:latest \ --project-id=PROJECT_ID \ --hostname=$(hostname) \ --agent-pool=POOL_NAME \ --gcs-api-endpoint=storage.LOCATION.rep.googleapis.com
このフラグは、すべての Cloud Storage シングル リージョンと、US マルチリージョンおよび EU マルチリージョンを受け入れます。完全なリストについては、バケットのロケーションをご覧ください。
エージェント プールでのリージョン エンドポイントの整合性
転送エージェントにエージェント プールを指定する場合、Storage Transfer Service はそのプール内のすべてのエージェントに均一なリージョン エンドポイントを適用しないことに注意してください。つまり、特定のリージョン エンドポイントを持つエージェントと、同じプール内にリージョン エンドポイントを持たないエージェントを誤って混在させる可能性があります。その結果、プールがグローバル エンドポイントを介してトラフィックを転送する可能性があります。
トラフィックが目的のリージョン内にとどまるようにするには、同じリージョン エンドポイントを持つエージェントのみを特定のエージェント プールに含めます。