Storage Transfer Service は、ソース ストレージ システムで利用可能なメタデータ(チェックサムやファイルサイズなど)を使用して、Cloud Storage に書き込まれるデータがソースから読み取られるデータと同じであることを確認します。
チェックサム メタデータがある場合
ソースにチェックサム メタデータがある場合、Storage Transfer Service はエンドツーエンドのチェックサム検証を使用します。Storage Transfer Service が受信したデータがソースデータと一致しないことをソース ストレージ システムのチェックサム メタデータが示している場合、Storage Transfer Service はその転送オペレーションを失敗として記録します。チェックサム メタデータを含むストレージ システムには、ほとんどの Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)と Microsoft Azure Blob Storage オブジェクト(いくつか例外あり)、HTTP 転送(ユーザーによるチェックサム メタデータ)が含まれます。
チェックサム メタデータがない場合
エージェントがソースの近くで実行できる場合
基盤となるソース ストレージ システムにチェックサム メタデータがないが、エージェントがソース ストレージ システムの近くにローカルで実行されている場合、Storage Transfer Service はソースデータを読み取って、チェックサムを計算してから、Cloud Storage にデータを送信します。これは、ファイル システムから Cloud Storage にデータを移動するときに発生します。
エージェントがソースの近くで実行できない場合
チェックサム メタデータが基盤となるソース ストレージ システムになく、エージェントをソース ストレージ システムの近くにローカルで実行できない場合、Storage Transfer Service はファイルサイズなどの利用可能なメタデータを使用して、Cloud Storage にコピーされたファイルがソースファイルと一致するか検証します。
Storage Transfer Service は、転送中にデータのチェックサムを「オンザフライ」で計算します。データが Cloud Storage に保存されると、Storage Transfer Service は、計算したチェックサムを Cloud Storage から報告された最終チェックサムと比較します。チェックサムが一致しない場合、タスクは DATA_LOSS
エラーで失敗します。
オンザフライのチェックサムは、次のようにチェックサムを提供しない可能性のあるソースからの転送に使用されます。
転送後チェック
転送が完了したら、追加のデータの整合性チェックを実行して、以下を検証することをおすすめします。
- 移行元で変更されたファイルの正しいバージョンのファイルがコピーされている。
- ファイルの正しいセットと数がコピーされ、転送ジョブが正しく設定されている。
- ファイルが正しくコピーされている(ファイル チェックサム、ファイルサイズなど、ファイル上のメタデータを検証することで検証します)