このページでは、システムコールのトレースを行い、コンテナ サンドボックスの制限を診断する方法について説明します。strace や dtruss などのツールでシステムコールのトレースを行った経験のある方を対象としています。システムコールのトレースに精通していない場合は、問題の詳細を Google Cloud サポートにお問い合わせいただき、 Google Cloud サポートチームからシステムコールのトレースに招待されてから作業を進めるようにしてください。
コンテナ サンドボックスは、Linux でサポートされているすべてのシステムコールに対応しているわけではありません。strace(Linux)や dtruss(macOS)などのシステムコール トレースツールを使用すると、アプリケーションから行われたシステムコールを調査し、サンドボックスでサポートされていないシステムコールを特定できます。
straceを使用する(Linux)
Linux でコードを実行する場合は、strace をインストールして有効にします。
sudo apt-get install strace
strace を有効にしてアプリケーションを実行するには、通常の呼び出しの前に strace -f を付けます。-f を指定することで、すべての子スレッドがトレースされます。たとえば、通常、./main を使用してアプリケーションを呼び出す場合は、/usr/bin/strace -f ./main を呼び出して strace で実行できます。
strace から返されたログを表示する
strace から返されるシステムログは次のようになります。

dtruss を使用する(macOS)
macOS でコードを実行する場合は、次のように、コマンドラインからの通常の呼び出しの前に dtruss -a を付けて dtrusss を使用します。
sudo dtruss -a ./main
ドキュメントについては、man dtruss コマンドを使用するか、dtrace/drusss のウェブサイトをご覧ください。