このページでは、Mainframe Connector を使用してメインフレーム データを Cloud Storage にアーカイブして復元する方法について説明します。
始める前に
メインフレーム ファイルを Cloud Storage にアーカイブする
メインフレームから Cloud Storage にファイルをアーカイブするには、次の手順を行います。
アーカイブ用のストレージ バケットを作成します。バケットを作成するときに、必ず [アーカイブ] ストレージ クラスを選択してください。
メインフレームのバイナリデータをそのまま Cloud Storage バケットにアーカイブできます。これを行うには、次のように
scp
コマンドを使用します。scp --inDD=INPUT_DD --gcsOutUri=URI --encoding=ENCODING –-noConvert
次のように置き換えます。
- コピーするデータ定義(DD)ファイル。
INPUT_DD:
デフォルト値は DD INFILE です。 URI:
: コピーするファイルの宛先 Cloud Storage Uniform Resource Identifier(URI)。ENCODING:
入力文字エンコード。デフォルト値は CP037 です。
- コピーするデータ定義(DD)ファイル。
Cloud Storage からメインフレームにファイルを復元する
gsutil cp
コマンドを使用して、Cloud Storage からメインフレーム データセットにファイルを復元できます。区分データセット(PDS)をコピーすることはできません。
Cloud Storage からメインフレーム データセットにファイルを復元する手順は次のとおりです。
JCL で、メインフレームにダウンロードするファイルの DSN とスペース要件を指定します。次の例では、出力ファイルのレコード形式(RECFM)は
FB
です。要件に合わせて OUTFILE DD を変更します。//OUTFILE DD DSN=MAINFRAME.DSN.FILE,DISP=(,CATLG), // RECFM=FB,DSORG=PS, // SPACE=(10,(2,1),RLSE), // AVGREC=M, // UNIT=SYSDA //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSDUMP DD SYSOUT=* //STDIN DD *
次の形式で
gsutil cp
コマンドを実行します。ファイルがメインフレームにすでに存在する場合は、コマンドに --replace フラグを追加してください。gsutil cp GCS_URI DSN --recfm=RECFM --lrecl=LRECL --blksize=BLKSIZE --noseek
次のように置き換えます。
- GCS_URI: Cloud Storage ファイルの Cloud Storage URI。例:
gs://bucket/sample.mainframe.dsn
- DSN: メインフレーム上の DSN 宛先ロケーション。
- RECFM: メインフレーム ファイルのレコード形式(RECFM)。有効な値は F、FB、U です。これらの値では大文字と小文字が区別されません。
- LRECL: (省略可)ファイルのレコード長(
LRECL
)。値は 0 以上の整数でなければなりません。LRECL
が指定されていない場合、ファイルは未定義長レコード形式(U)であると見なされます。 - BLKSIZE:(省略可)ファイルのブロックサイズ。0 に設定すると、システムが最適なブロックサイズを決定します。値は 0 以上の整数でなければなりません。値を指定しない場合、ファイルはブロックされていないファイルとして扱われます。
- noseek: (省略可)ダウンロード パフォーマンスを向上させる場合は、このパラメータを含めます。このフラグはデフォルトで false に設定されています。つまり、シーク オペレーションは有効になっています。
- GCS_URI: Cloud Storage ファイルの Cloud Storage URI。例: