AlloyDB の高可用性有効化 Recommender は、データ冗長性を提供して重要なインスタンスのサービスレベル契約(SLA)を確保するための推奨事項をプロアクティブに生成します。これは、ゾーンが停止した場合やインスタンスのメモリが不足した場合に有用です。
このページでは、AlloyDB の高可用性有効化 Recommender に関して、その仕組みと使用方法について説明します。
仕組み
AlloyDB の高可用性有効化 Recommender は、インスタンス メタデータを分析します。インスタンスで高可用性が有効になっていない場合、AlloyDB は 99.99%(*)の可用性を実現する高可用性を有効にすることを推奨します。
(*)詳細については、AlloyDB サービスレベル契約(SLA)をご覧ください。
料金
Google Cloud のお客様は、AlloyDB の高可用性有効化 Recommender を無料でご利用いただけます。詳細については、Recommender の料金をご覧ください。
始める前に
推奨事項と分析情報を表示するには、まず次のことを行う必要があります。
Recommender API が有効になっていることを確認します。
分析情報と推奨事項を表示、操作する権限を取得するには、必要な Identity and Access Management(IAM)ロールがあることを確認してください。
タスク ロール 推奨事項を表示する recommender.alloydbViewerまたはalloydb.viewerのいずれかのロール。推奨事項を適用する recommender.alloydbAdminまたはalloydb.adminのいずれかのロール。
詳細については、他のユーザーにアクセス権を付与するをご覧ください。
高可用性有効化の推奨事項のリストを取得する
高可用性有効化の推奨事項のリストを取得するには、 Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または Recommender API を使用します。
コンソール
Google Cloud コンソールを使用して高可用性有効化の推奨事項のリストを取得するには、次の手順を行います。
Google Cloud コンソールで、[クラスタ] ページに移動します。
詳細については、おすすめ Hub スタートガイドをご覧ください。
[可用性の構成] カードで、[フェイルオーバーによる保護がない] をクリックします。[フェイルオーバーによる保護がない] の推奨事項が適用されるクラスタのリストが表示されます。
gcloud
gcloud CLI を使用して高可用性有効化の推奨事項のリストを取得するには、次のように gcloud recommender recommendations list コマンドを実行します。
gcloud recommender recommendations list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --recommender=google.alloydb.cluster.ReliabilityRecommender \ --filter=recommenderSubtype=ENABLE_INSTANCE_HIGH_AVAILABILITY
次のように置き換えます。
PROJECT_ID: プロジェクト ID。LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1など)。
API
Recommendations API を使用して高可用性有効化の推奨事項のリストを取得するには、次のように recommendations.list メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/recommenders/google.alloydb.cluster.ReliabilityRecommender/recommendations?filter=recommenderSubtype=ENABLE_INSTANCE_HIGH_AVAILABILITY
次のように置き換えます。
PROJECT_ID: プロジェクト ID。LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1など)。
分析情報と詳細な推奨事項を表示する
高可用性の有効化が必要なインスタンスに関する分析情報と詳細な推奨事項を表示するには、 Google Cloud コンソール、gcloud CLI、または Recommender API を使用します。
分析情報と詳細な推奨事項を表示する手順は次のとおりです。
コンソール
[クラスタ] ページで、インスタンスの [問題] 列の [フェイルオーバーによる保護がない] の推奨事項をクリックします。推奨事項のパネルが表示されます。このパネルには、分析情報と詳細な推奨事項が含まれています。
gcloud
次のように gcloud recommender insights list コマンドを実行します。
gcloud recommender insights list \ --project=PROJECT_ID \ --location=LOCATION \ --insight-type=google.alloydb.cluster.ReliabilityInsight \ --filter=insightSubtype=INSTANCE_HIGH_AVAILABILITY_NOT_ENABLED
次のように置き換えます。
PROJECT_ID: プロジェクト ID。LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(us-central1など)。
API
次のように insights.list メソッドを呼び出します。
GET https://recommender.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/LOCATION/insightTypes/google.alloydb.cluster.ReliabilityInsight/insights?filter=insightSubtype=INSTANCE_HIGH_AVAILABILITY_NOT_ENABLED
次のように置き換えます。
- PROJECT_ID: プロジェクト ID。
- LOCATION: インスタンスが配置されているリージョン(
us-central1など)。
推奨事項を適用する
推奨事項を慎重に評価し、以下のいずれかを行います。
コンソール
この推奨事項を実装する手順は次のとおりです。
- クラスタの [編集] をクリックします。
- [プライマリ インスタンスの編集] ペインの [ゾーンの可用性] で、[複数のゾーン(高可用性)] を選択します。
- [インスタンスを更新] をクリックします。
gcloud CLI
この推奨事項を実装するには、基本インスタンスを HA インスタンスにアップグレードするの手順に沿って操作します。